ラテンアメリカにおける経済統合、自由貿易協定(FTA)とりわけ「米州自由貿易地域(FTAA)」構想のもとにラテンアメリカ諸国の社会経済が大きな変革が迫られている。そうしたなかで早急な締結が切望されている「日本メキシコ自由貿易協定(FTA)」を契機に、日本とメキシコの経済貿易関係はより一層活性化され、米墨国境地帯で操業中のマキラドーラを中心に進出する日本企業も大きく様変わりしよう。ラテンアメリカの地域文化を研究する本演習では、従来通りの「メキシコ総合研究」と「ラテンアメリカ近現代史研究」を取り上げる。メキシコ市場に進出する約400社の日本企業についての研究も視野に入れ、とりわけ「日墨政府交換留学生」の受験を考えている学生諸君(2002年度は3名が合格し現在、メキシコ自治大学にて勉学中であり、2003年度は4名が合格し2004年8月出発)、また、ラテンアメリカ文化研究に関心のある学生諸君にとっては得るところの多い研究ゼミとなろう。 卒業論文の基礎研究であり、各自が主体的かつ積極的に取り組むべきことは言うまでもないが、文献精読を通して分析能力を養い、2年間かけて、学生生活の集大成とも言うべき「卒業論文」を書き上げるよう願ってやまない。授業は以下の要領で進める。
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