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比較文化研究演習-1 文学とジェンダー/セクシュアリティ |
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文学解釈に「ジェンダー・パースペクティヴ」を導入することで、一体どんなメリットが生まれるのであろうか。この授業では、文学作品のいくつかを取り上げ、ジェンダー・ポリティクスを明確化する一方で、「性」の三つの光源であるセックス/ジェンダー/セクシュアリティがどのような形で個別に、または相互浸透的に表現されているかを検証する。その際に「性」の本質論/社会構築論という固定された二項対立論に陥らないように注意したい。前期に文学解釈のための基礎文献を読んだ後で、共通の文学テクスト(円地文子、大庭みな子、吉本ばなな、川上弘美、柳美里、太宰治、村上春樹、スタンダール、D.H. ローレンスなど)の批評を行い、後期は各自が選んだ文学テクストに基づくプレゼンテーションとゼミ論(あるいは卒論)執筆と学生間の相互批評へと進みたい。テクストへの積極的な取り組みと真摯なディスカッションが要求される参加型の授業である。 |
テキスト名: | 武田悠一 編『ジェンダーは超えられるか:新しい文学批評に向けて』彩流社、2000年 |