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    コミュニケーション研究演習-7
  記号の知、メディアの知
AONUMA SATORU
青沼 智
USUI NAOTO 
臼井 直人
4単位 
3〜4年 
通年 
60200707

都市、建築、芸術、広告、学校、国家システム。これらの諸様相をもつ現代社会を記号いう観点でとらえれば、それらのものはなんらかの意味を表出もしくは内包する象徴体系と見ることができる。そしてそれらの記号は各種メディアを通じて世の中に流通し、そのプロセスの中で意味は固定、肥大、歪曲、操作されていく。そのような現代社会に生きる我々は、その記号を批判的に読み解く「日常生活の意味批判」の力が求められている。このゼミでは我々の社会の諸様相を「記号」ととらえ、そこにどのような意味が存在するのかを批判的に考察することを目的とする。
授業の進め方
1. 毎回定められたトピックについて討議する。前もって各自テキストを読み、自分の考えをクラスレポートとしてまとめておくこと。それを隔週で提出する。
2. 毎回受講者の一人がリーダーとなり、テキストを要約しクラスディスカッションを進める。

評価方法: 1.(前後期)クラスレポート及びディスカッションリーダー(30%)
2.(前期)「ゼミ論計画」または「卒業論文計画」(20%)
3.(学年末)「ゼミ論」または「卒業論文」(50%)

テキスト名: 石田英敬記号の知/メディアの知:日常生活批判のためのレッスン東京大学出版会2003

参考文献: 河野哲也レポート・論文の書き方入門慶応大学出版会

注意事項: 受講希望者が15人をこえる場合は試験によって人数を調整する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション
2.モノについてのレッスン
物の生活/記号の生活、三つの絵画作品と知の言説
3.モノについてのレッスン
記号の表層と露呈
4.記号と意味についてのレッスンI
記号の学、記号の構造と論理
5.記号と意味についてのレッスンI
方法としての記号
6.記号と意味についてのレッスンII
プロセスとしての記号、記号の認知
7.記号と意味についてのレッスンII
記号の解釈
8.メディアとコミュニケーションについてのレッスン
メディアとは何か、コミュニケーションとは何か
9.メディアとコミュニケーションについてのレッスン
メディアの文明圏
10.<ここ>についてのレッスン
意味を帯びた空間・場所、記号と構築
11.<ここ>についてのレッスン
意味空間の成立条件を問う
12.ゼミ論・卒論計画口頭発表
13.後期オリエンテーション
14.都市についてのレッスン
都市の意味を問う、東京という物語
15.都市についてのレッスン
意味空間のエコロジー
16.欲望についてのレッスン
欲望と意味、広告の仕事
17.欲望についてのレッスン
資本主義の白日夢ともう一つの時間性
18.身体についてのレッスン
イメージとしての身体、メディア社会と身体イメージ
19.身体についてのレッスン
権力と身体、私たちの身体のいま
20.象徴政治についてのレッスン
記号と共同体、国民国家と象徴
21.象徴政治についてのレッスン
スペクタクル社会
22.<いま>についてのレッスン
今代/Modernity、テレビを考える
23.<いま>についてのレッスン
ニュースな世界、現代の天使たち:媒介される世界
24.ヴァーチャルについてのレッスン
ヴァーチャル・リアリティ、サイバースペース、ポスト・ヒュ−マンの条件
25.ゼミ論・卒論口頭発表
26.