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    言語研究演習-8
  識字について
FUJITA TOMOKO 
藤田 知子
4単位 
3〜4年 
通年 
60101008

世界にはいわゆる非識字者、すなわち、文字の読み書きができない人が10億人以上いる。歴史的にさかのぼれば非識字はどこの国でも一般的な現象であったが、今日でも、非識字は開発途上国においてはもちろん、先進工業国においても座視できない問題である。話す、聞く、読む、書くは言語の四能力と並び称されるが、話す・聞くと、読む・書くはかなり異なる実体をもつ。また、アルファベットと漢字・かなのような文字体系の違いも考慮しなければならないし、言うまでもなく教育制度との関わりも深い。人間が文字を読める、書けるということは一体どのようなことなのか。近代の言語学が一般に冷遇してきた文字が果たす役割を、文献講読とインターネットなどによる検索を通して共に考えていく。日本語と英語のテキストを使用する。フランス語関係の文献は藤田が紹介する。

評価方法: 文献を読み、内容を報告することを軸にして授業を進める。前期、後期とも口頭発表と、レポート提出を義務とし、討論への参加度も考慮して総合評価する。

テキスト名: 文献は必要に応じて指示する。