前期(水・3)時間割表へ
    インドネシア総合研究
  インドネシアの諸民族と文化
OKUSHIMA MIKA 
奥島 美夏
2単位 
2〜4年 
前期 
56000700

コーランの朗唱にひれ伏すイスラーム教徒、バリ島の民族音楽と舞踊、ジョクジャカルタの遺跡…私たちのもつ「インドネシア」のイメージはごく限られたものでしかなく、およそ1万3700の島々に点在している多様な民族社会の実態にはほど遠い。この講義では、近年急展開する政治情勢の要因にもなっているインドネシアの民族・文化の多様性を概観し、私たちが複合的・重層的な現実に接してゆく際の考え方を身につけてゆこう。また、昨年度と同様に希望者は、在日インドネシア人のコミュニティや礼拝所を訪れて簡単なフィールドワーク(観察・インタビュー)を実践してみよう。

評価方法: 授業ではおもに配布プリント・映像資料などを用いるほか、随時参考文献も紹介する。参加者には出席確認をかねて予備調査事項・コメントを簡単にリアクション・ぺーパーにかいてもらい、学期末の課題とあわせて総合評価する(詳細は授業初回で説明)。特に興味ある民族、地域などがあれば、初回に申請すること。
インドネシア語専攻か否か、フィールドワークに参加したか否か、などで評価が上下することはない。興味のある人、やる気のある人は誰でも大いに参加してほしい。出席は重視するが、就職活動そのほか特に事情のある生徒は別途に考慮するので申し出ること。

テキスト名: 以下の文献は大学図書館や異文化コミュニケーション研究所(1212号室)にもあるが、様々な民族名・地域名など基礎情報をしらべるとき便利なので手元に置いておくと良い。インターネットの古本屋なら安く購入できる。
綾部恒雄・石井米雄(編)『もっと知りたいインドネシア(第2版)』弘文堂、1996年
宮崎恒二・山下晋司・伊藤眞(編)『暮らしがわかるアジア読本 インドネシア』河出書房新社、1993年
石井米雄(監修)『インドネシアの事典』同朋社、1991年
クンチャラニングラット(編)『インドネシアの諸民族と文化』めこん、1985年 など