後期(金・3)時間割表へ
    コンピュータと国際ビジネス
  情報社会における国際ビジネスと人材
NAKAYAMA MIKIO 
中山 幹夫
2単位 
2〜4年 
後期 
55000900

情報技術の進展は国際ビジネスにかつてない変化を生み出した。これからのビジネス社会では新時代の価値観を理解した新しい人材が求められている。
本講義は国際ビジネスで通用する人材育成を目的とする。講義ではグローバル化する国際ビジネスの現状と課題について各国企業のe-ビジネスの実例や身近な国内ビジネスの実態を通して学び、情報社会における国際ビジネスの核となる基本概念の実践的習得を目標とする。また本授業では全員が発表を行うため、受講にあたっては受身的ではなく国際ビジネスへの高い関心と意欲的な姿勢が必要である。
内容は次の通り。IT時代の価値観とビジネス環境、国際競争とe-ビジネス、サプライチェーンマネージメント、国際ビジネスの中の日本、e-ビジネスの経営戦略と企業動向、e-ビジネスとウェブサイト運営、戦略的人材マネージメント、顧客リレーションシップマネージメント、CRMと国際ビジネスの5大戦略、ナレッジマネージメント、e-ガバメントと市民生活、組織戦略。

評価方法: 授業態度、小レポート、中間レポート、期末試験により総合的に評価する。

テキスト名: 中山幹夫IT時代の歩き方アルファポリス2002

参考文献: 米国商務省ディジタル・エコノミー2002/03東洋経済2002
中山幹夫新時代の組織論 組織愛アルファポリス2002
熊谷直樹すぐ分かるCRMかんき出版2001
サプライチェーンマネジメント研究会図解わかる eサプライチェーンダイヤモンド社2000
水越伸改革の世紀 INHK出版2002

  その他、必要に応じてプリント資料を配布する。
参考文献は授業で適宜紹介。

注意事項: 受講希望者多数の場合は人数制限あり(初回授業にて抽選)。
ホームページhttp://www.kuis.ac.jp/~nakayama/で授業情報の提供あり。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.<IT時代の国際ビジネス>
・オリエンテーション
2.<IT時代の価値観とビジネス環境>
・IT時代の歩き方 
・「勝ち組」「負け組」の誤り 
・技術から人間中心へ 
・既得権からの自由 
・ITが変えるビジネス環境 
・コマース系とパブリッシング系
→★プレゼンテーション
3.<国際競争とe-ビジネス>
・迫りくる激動の変化 
・国際競争を共に生きる 
・時代の要請としての個性 
・e-ビジネスへの挑戦 
・ユーザの変化 
・次回までの宿題
4.<サプライチェーンマネージメント>
・競争が協力を生む新しい関係 
・SCMの背景 
・SCMとは何か 
・情報の流れが物流を変える 
・部分最適と全体最適 
・パートナーシップと企業間協力
→★SCM事例の発表 
・情報技術が変えるSCM
・POSとは 
・同業種間協力と異業種間協力 
・SCMとトレーサビリティ 
・SCM導入の効果
5.<国際ビジネスの中の日本>
・IT不況における日米の温度差 
・日本の失われた10年 
・加速する情報化と世界経済 
・SCMは日本発 
・投資の選択と集中 
・ITとサービス業
→★プレゼンテーション
6.<e-ビジネスの経営戦略と企業動向>
・チャレンジの時代 
・経営の基本 
・ディジタルエコノミーの特長 
・e-ビジネス 8つのルール 
・ITビジネスと企業動向
→★プレゼンテーション 
・経路依存性 
・カジノテーブル 
・先進的企業の成功例
→★プレゼンテーション 
・e-ビジネスの経営戦略
7.<e-ビジネスとウェブサイト運営>
・利用者が時代の主役 
・スパイラル魂とグローバル魂 
・IT需要と経済 
・情報仲介系と広告・調査系
→★プレゼンテーション 
・アクセス向上対策と経営 
・ウェブサイト運営におけるフロントエンドとバックエンド 
・サイト自動化と人と役割 
・ホームページからみた企業力
→★プレゼンテーション
8.<戦略的人材マネージメント>
・人材戦略の位置付け 
・人事制度と人材マネージメント 
・人材活用戦略 
・成果主義とは 
・成果と評価の実態 
・評価改革と戦略的処遇 
・成果主義を生きる力 
・IT時代の仕事とは
→★次回までに人材についてレポート
9.<顧客リレーションシップマネージメント>
・CRMとIT活用 -顧客と共に歩む-
・顧客管理との違い 
・顧客の声こそCRMの原点 
・顧客を信じる 
・顧客は何を買ったのか 
・顧客から個客へ 
・単体から複合へ 
・CRMの実例
→★CRMの発表
10.<CRMと国際ビジネスの5大戦略>
・CRMを核とした国際ビジネスのための5大戦略 
・顧客戦略と時代の流れ 
・CRMを考えるのは誰なのか 
・CRMの発表
→★CRMの経験:働く側として、顧客として 
・CRMと顧客クレーム 
・CRMはコスト増なのか 
・次回の宿題
11.<ナレッジマネージメント>
・協調性と知識 
・社員の知識を活かせるか 
・オープンな知識 
・ナレッジマネージメントとは 
・事例の発表
→★KMの発表 
・ナレッジマネージメントのプロセス 
・ナレッジマネージメントの効果 
・ナレッジマネージメントと人材 
・ニュールネッサンスの幕開け
12.<e-ガバメントと市民生活>
・e-ガバメントが目指すもの 
・世界のe-ガバメント 
・日本政府のe-ガバメント 
・地方自治体と電子行政
13.<組織戦略>
・組織と個人と組織愛 
・新時代のリーダー 
・変貌する組織 
・組織と経営 
・人間力