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日本倫理思想史A 芭蕉の文学と思想 |
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芭蕉は、俳諧の道を三十年以上にわたって歩む中で、座興で滑稽さをねらった俳諧から、人生の真実を歌う「誠の俳諧」へと深めていった。後半生は、芭蕉庵に移り、幾度も旅をして、弟子を各地に作った。句ばかりでなく、多くの俳文、紀行文を書き、またその俳論は弟子たちによって伝えられている。「不易流行」、「松のことは松に習へ」、「高く悟りて俗へ帰れ」などに、芭蕉の文学の本質、思想が端的に表われているが、その根底には、大きな自然・生命への帰入がある。その生涯を辿りながら、芭蕉がいかにして独自の思想を拓いていったのか見るとともに、芭蕉を通して、日常の只中に美を見出す日本人の美意識を考えてみたい。 |
評価方法: | 講義後の感想、中間の小レポート、期末試験 |
テキスト名: |
潁原・尾形訳注『新訂 おくのほそ道』角川文庫 |
参考文献は講義の最初に紹介する |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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