前期(火・3)時間割表へ
    日本近代思想史B
  日本の戦争と軍隊を考える
TSUCHIDA HIROSHIGE 
土田 宏成
2単位 
1〜4年 
前期 
50300102

日本近代史を戦争と軍隊の問題を抜きにして語ることはできない。また現在戦後60年近くも経とうとしているのに、未だに解決されない問題も多い。本講義では、近代日本の戦争と軍隊の問題を思想的な側面から検討していく。そして、各自がこれらの問題を論じる際に自分なりの視点を持つことができるようにする。軍事は多くの人にとってなじみが薄い問題と思われるので、できるだけ分かりやすい講義を心がけるつもりである。

評価方法: 期末レポート、授業態度により評価する。

テキスト名: 未定
授業中に適宜紹介する。

注意事項: 積極的に質問、意見を述べること。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ガイダンス
2.明治初期の徴兵制導入をめぐる議論
3.統帥権の独立
4.軍人勅諭の成立
5.日本陸軍の創設者・山県有朋の国防構想
6.日清戦争・日露戦争の勝利と日本独自の軍事思想の確立
7.太平洋戦争/ガダルカナル島の戦いから考える
8.同上/なぜ無謀に思える攻撃をしたのか
9.同上/捕虜になることを拒否する日本兵
10.同上/参謀たち
11.軍隊と国民/人びとの生活と意識を変えた徴兵制
12.同上/人びとは徴兵制をどのように受け入れたか
13.同上/兵士としての生活
14.同上/徴兵逃れ、弾除け信仰
15.まとめ