メディア・コミュニケーション論D 
JAMES DORSEY
  
2単位 
1〜4年 
後期  
「本当に本当なのか?」
映像メディアを通してみる現代アメリカ大衆文化における現実という神話の追究

現代アメリカでは、どのテレビ局も「リアリティーショー」を提供している。つまり役者を中心としたドラマという「作り話」よりも、脚本などを使わず、素人の「現実」のあるがままの姿を視聴者に見せようという企画が氾濫している。この著しい現象の裏には、色々な要素が潜んでいる:メデイア表象に溢れる今のデジタル時代がもたらした不安、従来の物語形式に対する不満、動かざる「現実」への欲望。このすべてが、我々の「現実」というものの捉え方にも支えられている。この授業では、現代アメリカの大衆文化(映画、テレビなど)で現われている「現実」の定義を掘り出し、現実と表象する者、表象される物の実際の関係及び理想的な関係を追究する。  

評価方法: 出席と討論への積極的な参加---30%    宿題、クイズなど---40% 発表、レポート---30%

テキスト名: 必要に応じてハンドアウトを配付する。

参考文献: 参考文献:Thomas Nagel, The View from NowhereWalter Benjamin, “The Work of Art in the Age of MechanicalReproduction.” 参考映像:The Matrix, The Truman Show, Ed TV, Pleasantville, Wag theDog, Rashomon, Perfect Blue, Rajio no jikan, など。

注意事項: 授業は、基本的に英語で行うが、一部日本語も使用する。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――