1. | 1)総論(授業についての概説) 2)ラテンアメリカ地域の特徴 地域概念、地勢と自然環境、多様性と共通性、亜地域の独自性 |
2. | 3)ラテンアメリカの歴史変遷 先コロンブス時代:メソアメリカ文明、アンデス文明 植民地時代:征服、絶対王政、植民地支配体制と植民地経済、植民地社会 |
3. | 独立から現代のラテンアメリカ:絶対王政からの解放、近代化と従属化、国民国家の形成とナシャナリズム、社会改革と民族紛争、インディヘニスモ |
4. | 4)ラテンアメリカの政治 政治体制の伝統と変遷:カウディージョ主義、ペルソナリスモ、ポプリスモ、軍政と権威主義体制、社会主義体制、新自由主義と民主主義 |
5. | 国際政治とラテンアメリカ:資源ナショナリズム、米国との関係−「裏庭化」の形成、第三世界との連帯 |
6. | 5)ラテンアメリカの経済 ラテンアメリカ経済の歴史的変容:植民地時代のプランテーション経済の形成、大土地所有制、輸出経済の確立、ラテンアメリカ経済開発の思想の変遷(中心国と周辺国論、従属論) |
7. | ラテンアメリカ経済の現状と課題:累積債務問題、経済格差と貧困問題、市場統合(アンデス共同体、カリブ共同体、中米共同市場、北米自由貿易協定NAFTA、メルコスールMERCOSUR(南米南部共同市場)、米州自由貿易地域 FTAA、ドル化政策(ドラリゼーション) |
8. | 6)ラテンアメリカの社会と文化 多元文化社会と混血文化:アメリカの多様性(インドアメリカ、メスティソアメリカ、ユーロアメリカ)、インディヘニスモ |
9. | ラテンアメリカ文学:モデルニスモ、インディヘニスモ文学、メキシコ革命小説、ガウチョ文学 民族音楽、民族舞踊、メキシコの「壁画運動」とナショナリズム |
10. | 7)亜地域へのアプローチ メキシコ: 自然環境、メスティソ・インディヘナ社会、レフォルマ革命(フアレス大統領)とメキシコ革命、カルデナス改革とナショナリズム、民族紛争(サパティスタ)と民主化、市場主義経済体制への転換(マキラドーラ、北米 自由貿易協定、日本メキシコ自由貿易協定FTA) |
11. | 中米地域(ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ): 自然環境、多様な文化と社会構造、中米諸国の成立過程、中米経済統合、軍事政権の系譜、民族紛争と和平・民主化、中米諸国とアメリカ合衆国 |
12. | カリブ海地域(西インド諸島、大アンティル諸島、小アンティル諸島、バハマ諸島の16の独立国家と非独立地域、自然環境、カリブ海世界の形成(近代世界史とカリブ海地域〜近代ヨーロッパ諸国の拡大とカリブ海地域)、「砂糖 革命」と砂糖プランテーション経済の形成、アメリカ合衆国の進出と「キューバ革命」 |
13. | アンデス地域(ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ボリビア、ペルー、チリ): 自然環境、多民族社会と民族主義、ベネズエラと石油産業、コロンビアの民主主義と「ビオレンシア」、赤道直下の国エクアドルの現状、ボリビア革命、ペルーにおける軍政から民政への移管、チリ社会主義政権(アジェンデ大統領)と発展モデル |
14. | ラプラタ地域(アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ)とブラジル: 自然環境、独立過程とラプラタ諸国の形成、農牧産品輸出経済の確立、アルゼンチンのペロン党政権とナショナリズ ム(ペロニズム)、発展モデルの模索、「南米のスイス」ウルグアイの民主主義福祉国家の樹立、パラグアイの開発 政策、ブラジル総合研究 |
15. | 総括 課題提出(レポート提出)について公表(課題および参考図書文献一覧を配布する) |