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    現代ラテンアメリカ文学
  20世紀ラテンアメリカ小説概説1
TERAO RYUKICHI 
寺尾 隆吉
2単位 
2〜4年 
前期 
43300700

1 授業内容・目的
ラテンアメリカの文化的・社会的状況をふまえ、小説作品を中心とする20世紀のラテンアメリカ文学の流れを理解する。「魔術的リアリズム」、「ラテンアメリカ文学のブーム」といったラテンアメリカ文学史のキーワードを、具体的な作品の講読とともにとらえていく。
2 授業の進行
毎回課題テクストを指示し、それを読んでいることを前提に授業を進める。毎週担当者を決めて、授業の最初に簡単な発表を行ってもらう。その上でテクストの難点を明らかにし、重要となる点を議論して深めていく。

評価方法: 授業での発表(30%)と学期末に課すレポート(70%)をもとにする。

テキスト名: 比較的長い小説作品については邦訳を使用し、補助的教材、短編小説などはスペイン語で読むことを心がける。具体的には開講時に指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.1. ラテンアメリカの社会変革と国民文学の誕生
2.1.1 メキシコ革命文学の盛衰
マリアノ・アスエラ 『虐げられし者たち』(1916)
3.1.2 告発の文学の広まり
ジョルジュ・アマード 『カカオ』(1931)
4.2. 新しい小説の確立に向けて
5.2.1 「魔術的リアリズム」の勃興
アレホ・カルペンティエール 『この世の王国』(1949)
6.2.2 ラプラタ幻想文学の隆盛
アドルフォ・ビオイ・カサーレス 『モレルの発明』(1940)
Jorge Luis Borges, Ficciones (1941)