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    米国政治論
  
TAKASUGI TADAAKI 
高杉 忠明
4単位 
1〜4年 
後期 
41400800

軍事、経済、政治、技術、情報、文化の分野におけるアメリカのパワーは他国の追随を許さず、その影響力は絶大なものがある。この覇権国家・アメリカの世界戦略や対外政策は、好むと好まざるとに関わらず、日本を含め世界の国々に大きな影響を与える。そのアメリカは、今年11月に大統領選挙を迎えるが、その結果は、次の4年間のアメリカの進路を大きく決定づける。
この授業では、4年に一度やって来るこのアメリカ大統領選挙に焦点を合わせ、選挙の動向と分析を行い、その本質を理解することに中心が置かれる。そのためにも授業の前半は、アメリカ政治を考察して行くために必要な基礎概念を理解することが中心となる。後半はそれらを基礎にして、11月大統領選挙の進行に伴って報道されるさまざまな選挙イッシューやそれに対する有権者の関心(世論調査)について分析と考察を加えてゆきたい。
アメリカに関してはメディアを通じて様々な情報が氾濫している。それだけに情報をしっかりと見分ける力がないと、安易で皮相的なアメリカ理解に流されることもある。刻々と変わる大統領選挙の動向について、新聞やインターネットを通じて正確な情報を集め、冷静にそれを読み解く能力を養って貰いたい。受講者は、自分で集めた大統領選挙に関する新聞記事等を丹念に読み、それに基づいてレポートを書けることが要求されます。

評価方法: 出席(15%)、数回行うエッセイ(25%)、レポート(60%)の3つに基づき、総合的に判断して評価します。

テキスト名: 特に指定しません。適宜、授業でお知らせします。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.独立宣言とアメリカ合衆国憲法
2.連邦主義と州権主義
3.アメリカの統治機構(三権分立、大統領制、連邦議会、最高裁判所)
4.選挙と選挙制度
5.政党と政党制
6.利益・圧力団体と政治
7.メディアと政治
8.人種・エスニシティ・女性と政治
9.ポリティカル・ビジネス・サイクル(政治的景気循環)と選挙の動向
10.2004年大統領選挙の争点(保守派VSリベラル派の確執→経済政策、社会福祉のあり方をめぐる対立、銃器規制をめぐる賛否、死刑廃止論争、人工妊娠中絶問題、公立学校でのお祈りの時間等々)
取り上げるテーマは以上の通りです。最初の授業でもう少し詳しいシラバスを配布します。