1. | はじめに: ビデオ(「憲法から考える21世紀の日本」)を見ながら、日本という「国家」について考える。女性天皇の問題や国際貢献のあり方など、憲法と国家の関係が今揺れ動きつつある。そうした点についての理解を目指す。 |
2. | 憲法とは何か: Constitutionと Constitutional Lawないし Fundamental Lawの意義と違いを考える。 |
3. | 最高法規としての憲法: 日本国憲法第10章の意義を考える。 |
4. | 大日本帝国憲法と日本国憲法: ビデオ(「憲法はまだか」第1部)を見ながら、戦前の日本の国家体制を考える。 |
5. | 日本国憲法制定の法理: ポツダム宣言受諾に始まる日本の戦後において、一種の革命が起こったと見る見方から占領下における改正は無効であるとの議論まで、「新しい憲法」の制定についてのさまざまな見方を考える。 |
6. | 象徴天皇制と国民主権:テキスト15 日本国憲法制定過程ならびに成立直後に起こった「国体論争」と「主権論争」について考える。天皇制と国民主権原理の関係が問題となる。 |
7. | 平和主義: ビデオ(「憲法はまだか」第2部)を見ながら、憲法第9条と自衛隊および日米安保条約について考える。 |
8. | 政府の9条解釈:テキスト14 日本国政府の9条解釈は、自衛権否認論から最近の集団的自衛権容認論まで、大きな変遷をたどってきた。その過程をふりかえる。同時に、国家の自衛権とは一体何か、自衛戦争と侵略戦争とはどう違うのか、を考える。 |
9. | 権力分立制度: フランス人権宣言は、人権尊重の原理とともに権力の分立を「近代憲法」であるための基本的条件としている。その趣旨を考える。 |
10. | 国会:テキスト17, 18 日本国憲法41条を中心に「立法」権と「国会」の役割について考える。 |
11. | 内閣:テキスト19 日本国憲法には「行政権は内閣に属する」とあるが、内閣や行政とは何であり、地方行政とはどのような関係にあるのか(あるべきか)を考える。 |
12. | 地方自治と国民代表:テキスト18, 20 現在、中央政府と地方自治体との関係が問題になっているが、地方自治の本旨とは何か、「国民代表」の概念から考える。 |
13. | 憲法改正:テキスト21 日本国憲法は、特にその第9条に関して、条文と現実の乖離が激しくなっている。こうした事態を「憲法の変遷」というが、もはや、そうした捉え方の限界を超えている。憲法改正の意味について考える。 |