後期(金・3)時間割表へ
    文学A
  
IIDA ISAMU 
飯田 勇
2単位 
1〜4年 
後期 
30001101

万葉の恋歌を読み、古代の日本人が、恋というもの、男女関係というものを、どのように考えてきたかなどを、文化史的に概観する。

評価方法: 出席を重視し、試験の成績で評価する(欠席が多い場合は、試験を受けることは自由であるが、高い評価はしない)。

参考文献: 中西進万葉集』(一)〜(四)講談社1980

  テキストは、プリントをこちらで用意する。参考文献としては、万葉集の全体を見渡すために、『万葉集』のどのテキストでもよいので一度見て欲しい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.『万葉集』に関して、概説する。万葉集についての基礎知識として、万葉集は、どのような歌集で、どのように書かれているかなどを知る。
2.万葉の恋とは何か。このことを、万葉歌の用例から探る。
3.引き続き、万葉の恋がどのように詠まれているかを、「苦」や「死」という言葉との親しさなどから考える。
4.万葉恋歌の表現を、「痩せる恋」という言葉などから考える。
5.「人目・人言」を気にする恋歌の表現などに関して、学説を紹介しながら考察する。
6.恋歌において、母親はどのように詠まれているかなどを見ていく。娘の恋に深く関わる母の存在の意味を考える。
7.万葉歌から、恋に関する様々な呪術を探る。
8.引き続き、恋の呪術の表現、「形見の衣」などについて考える。
9.恋の呪術の表現、「眉根掻き」などに関して考える。
10.恋の呪術の表現、「嘆きの霧」などについて考える。
11.神に祈る恋歌を取り上げ、その表現について考える。
12.夢を詠んだ歌を取り上げ、古代の夢、さらに、恋と夢の関係について考える。