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    哲学A
  西洋思想における「非合理的なもの」
UEDA KAORI 
植田 かおり
2単位 
1〜4年 
前期 
30000401

西洋思想は合理的な考え方をもつものであるとしばしば言われる。例えばディベートの伝統や物事の論理性の重視、或いは理由・原因を明らかにしようとする科学的な思考の支配など、合理性を示す文化は確かな伝統をつくりあげていると言えるだろう。
しかし、他方で、西洋思想が非合理的とも言える文化をも根強い伝統としていることは、あまり知られていない。それら「合理的」と「非合理的」の二つの伝統は、一見したところ矛盾し、分裂した別々の道であるようにも見える。しかし、理性によって着実に探求する確かな道と、期待や希望のうちに突然飛躍するような道との二つが、実際には、相互に補完しつつ西洋思想を形成してきたのである。本講義に於いては、西洋思想のうちにある合理性と共に、その積極的な役割が考えられてきた非合理性に焦点を絞り、その意義について可能な限り理解することをめざす。

評価方法: 試験で評価する。

テキスト名: 参考文献等は適宜紹介する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.西洋哲学の伝統ー合理主義・・・その1
2.西洋哲学の伝統ー合理主義・・・その2
3.西洋哲学の伝統ー合理主義・・・その3
4.西洋思想における「非合理」
5.
6.
7.「非合理」と「神秘主義」
8.「神秘主義」・・・その1
9.「神秘主義」・・・その2
10.「神秘主義」と哲学
11.「神秘主義」と現代
12.哲学的な課題1
13.