前期(火・2)時間割表へ
    歴史学D
  近代世界とヨーロッパ
ENDO MIYUKI 
遠藤 美幸
2単位 
1〜4年 
前期 
30000204

「近代世界システム論」でヨーロッパ近代史を概観する。この講義は、従来の「ヨーロッパ中心の歴史観」に検討を加え、「非ヨーロッパ的」な視点で歴史を再考するとともに、現代社会が抱える諸問題の内実を明らかにすることを最終目的とする。前期は16世紀から18世紀のヨーロッパを対象とする。後期の対象時期は18世紀から現代であるが、主に19世紀のヘゲモニー国家イギリスが中心となる。できれば通年での履修が望ましい。

評価方法: 試験もしくはレポートにて評価する

テキスト名: 最初の授業時に指示する

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.歴史研究の対象と方法―「ヨーロッパ中心の歴史観」とは何か
2.「南北問題」の意味について
3.「近代世界システム論」の歴史観について
4.「近代世界システム論」のキー・ワード
5.大航海時代からはじまる「中核」・「周辺」理論
6.ポルトガルの東方進出(15世紀末から16世紀)
7.スペイン帝国の成立と世界システムの確立(16世紀から17世紀)
8.オランダのヘゲモニー(17世紀)
9.イギリスの「商業革命」―イギリスが「中核」へ(17世紀から18世紀)