教育課程論 
INOUE YOICHI
井上 洋一 
2単位 
2〜4年 
後期 

各学校は、学校教育の目的や目標を達成するため、教育活動の基本となる教育計画といえる教育課程を編成する。教育課程の基準を示す中学校学習指導要領には、「各学校においては、法令及びこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、地域や学校の実態及び生徒の心身の発達段階や特性等を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとする。」とある。
本講座では、教育課程の編成に係る法体系を概観し、平成14年度から適用された中学校学習指導要領及び15年度から適用される高等学校学習指導要領のそれぞれの「総則」を通して教育課程編成の基本的な知識を得るとともにその課題を検討する。また、新設の「総合的な学習の時間」の展開例を考察する。  

評価方法: 期末試験と授業の出欠席状況

テキスト名: 文部省『中学校学習指導要領(平成10年12月)解説 ─総則編─』東京書籍
文部省『高等学校学習指導要領解説 総則編(平成11年12月)』東山書房
『その他 随時プリント配布』

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.講座の概要、教育課程の意義、教育課程に関する法制
2.中学校学習指導要領改訂の経緯・基本方針・要点
3.教育課程編成の一般方針、必修教科、道徳及び特別活動の内容等の扱い
4.選択教科の内容等の取り扱い、総合的な学習の時間の取り扱い
5.授業時数等の取り扱い、指導計画の作成
6.教育課程実施上の配慮事項
7.教育課程編成と実施、教育課程の評価と改善
8.「総合的な学習の時間」の学習活動の展開例
9.高等学校学習指導要領改訂の経緯・基本方針・教育課程編成の一般方針
10.各教科・科目及び単位数等、各教科・科目の履修等
11.総合的な学習の時間、その学習活動の展開例
12.各教科・科目、特別活動及び総合的な学習の時間の授業時数等、教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項
13.教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項
14.単位の修得及び卒業の認定
15.教育課程編成の在り方、教育課程の評価と改善、中高一貫教育の導入の趣旨と制度の概要