発展途上国に対する日本の援助は病院や学校、道路の建設といった「ハード面」の拡充から、「住民参画型の社会開発」、「保健教育のプロモーション」というような「ソフト面」の充実を図るものまで幅広く実施されている。後者のケースにおいては、「地域言語に堪能でフィールドワークが可能な人材」が求められている。 講義では、発展途上国事情、特に社会的な問題の特異性や、それぞれの地域において生活している人びとの持つ文化・伝統・価値観・宗教感の違い、また、国際協力活動実施の際に起きる外国人と地元住民との文化的摩擦などを題材にして、資料の収集、分析、発表、ディスカッション、論文の作成などの作業を実施、技術を習得する。 <前期> 参考図書を全員で読み進めながら(毎回担当者を決めてレジュメを作成)、発展途上国社会の特殊性についてディスカッションをする。その間早いうちに学生には「研究テーマ」を決めてもらい、「テーマ」に沿った参考図書、文献を探して紹介する。 <後期> 各学生の「研究テーマ」をそれぞれに発表してもらい、参加者全員でテーマに沿ったディスカッションを行なう。最終的には「ゼミ論」あるいは「卒論」としてまとめてもらうため、論文の書き方指導を行なう。
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