比較文化研究演習-6 |
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親鸞の思想を読む |
人はなんとなく曖昧な日々を生きている。しかし、人は時として、自分の存在の有限性を自覚させる「絶対なるもの」の存在を意識することがある。そのとき、人は曖昧な日常や相対的な価値判断を否定され、超越的なものへ目を向け、またそこから自己をかえりみることを求められる。それは、非日常的な存在としての自己があらわになることである。 そのような経験を人はいかにして語ることができるのだろうか。『歎異抄』はそのような表現の典型ではないだろうか。われわれを救済する阿弥陀仏の前で、自己とは何であり得るのか。 この講義では、『歎異抄』を読むと同時に、親鸞の主著である『教行信証』を読み進め、『歎異抄』を読了した後は、こちらに移る。十分理解できるよう、一回に少しづつ進む。 演習なので、毎回、発表者を決め、担当部分について発表し、それについて議論をとおして理解を深める。 |
評価方法: | 一年で2回のレポート提出を求める。 |
テキスト名: |
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授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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