比較文化研究演習-1　
MATSUI KEIKO
松井　佳子　		 4単位　
3〜4年　
通年　
文学におけるジェンダー批評

文学解釈に「ジェンダー・パースペクティヴ」を導入することで、一体どんなメリットが生まれるのであろうか。この授業では、文学作品のいくつかを取り上げ、ジェンダー・ポリティクスを明確化する一方で、「性」の三つの光源であるセックス／ジェンダー／セクシュアリティがどのような形で個別に、または相互浸透的に表現されているかを検証する。その際に「性」の本質論／社会構築論という固定された二項対立論に陥らないように注意したい。前期に文学解釈のための基礎文献を読んだ後で、共通の文学テクストの批評を行い、後期は各自が選んだ文学テクストに基づくプレゼンテーションとゼミ論（あるいは卒論）執筆と学生間の相互批評へと進みたい。  

テキスト名： 武田悠一　編『ジェンダーは超えられるか：新しい文学批評に向けて』彩流社、2000年

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
１．文学における「ジェンダー概念」の有効性／可能性
２．以後は基本的に文献を読んでのディスカッションとコメントで授業を進めていく予定です。