タイ総合研究III 
ABE TSURUYO
安部 鶴代 
2単位 
2〜4年 
後期 

タイでは1990年代から10年余に及ぶ大規模な政治改革期を迎えている。講義では、こうした大改革がタイにおいて展開される背景と過程について、英文テキストの購読や資料収集をもとに分析を進める。そのなかで、下からの政治参加を促し、新たな行政サービス受益者層を拡大する改革が進む背景について考察する。
講義の前半は、まず改革以前の1980年代以降の政治経済状況について基本テキストに沿って概説とその見方を把握する。後半は、1997年の憲法制度につながる1992年政変とその後の政治運動から、選挙制度改革、教育改革、地方分権化、社会福祉政策などが次々に導入される過程について、資料にあたりながら分析・解説する。  

評価方法: 受講者には、テキスト輪読と自らの興味に沿った分野についてのレポート提出が求められる。
出席と各自の課題への取り組み方をもとに評価を行う。

参考文献: 玉田芳史『民主化の虚像と実像:1990年代のタイ政治』京都大学出版会、近刊予定年

注意事項: 英文の本や資料を扱う。可能であれば、多少のタイ語読解力を身につけていることが望ましい。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
授業の目的・内容を参照