タイ総合研究II 
 
WAILERDSAK NATENAPHA 
2単位 
2〜4年 
前期 
タイ経済史

本講義では、基礎的な経済知識や経済用語(日本語・タイ語)の習得と共に、現代タイ経済史を学習する。国民国家としてのタイ王国の成立から80年代の成長期までの主要な経済的・社会的展開・変容を正しく理解することを目的とする。前半では主にタイ経済史の基礎的な理解(スコータイ時代、アユタヤ時代、ラタナコーシン時代)から始まり、国家経済開発計画による経済開発や工業化の過程を議論する。後半では民主化運動や企業財閥などを解説する。  

評価方法: 各回の課題、小レポート作成・発表(指定されたテーマから選択し新聞や文献をもとに調査し、小レポートを作成・発表・提出する。)

参考文献: 末廣昭『タイ:開発と民主主義』岩波書店、1993年
他の資料も配布予定。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション/小レポートについての説明
2.タイの地理概要/スコータイ時代の経済・社会
3.休講
4.アユタヤ−時代の経済・社会
5.ラタナゴーシン時代前期の経済・社会(ラーマ1世〜4世)
6.ラタナゴーシン時代後期の経済・社会(ラーマ5世〜7世)
7.タイ国家経済社会計画と経済発展
8.タイ国家経済社会計画と国民の生活
9.タイの工業化
10.民主主義:民主化運動以前の政治体制
11.民主主義:1973年の民主化運動とその後
12.企業財閥:製造業
13.企業財閥:非製造業
14.小論文/討議