メディアリテラシー 
NAKAYAMA MIKIO
中山 幹夫 
2単位 
2〜4年 
後期 
ディジタル時代のメディアリテラシー

一般に学校では文字の読み書きを教えても、テレビやホームページの見方、電子掲示板の使い方は教えない。人々はメディアの波に受動的にさらされているのが現状である。かつて情報発信は一部のマスメディアという専門家の特権であったが、今や、インターネットにより各自がメディアの発信者になれる時代になってきている。一方で、無責任な情報発信も指摘されている。現代社会を主体的に生きるには、読み書きのようにメディアを『使用』する能力、メディアを批判的・建設的に『受容』する能力、自分を自分の責任で『表現』する能力の総合としてのメディアリテラシーが必須である。
本講義では、ディジタル時代の現代におけるメディアの『使用』『受容』『表現』の能力を講義と演習を通して総合的に習得することを目標とする。そして、メディアの意図を見抜く力を持ち、新しい時代におけるメディア表現者としての人材育成を目指す。
内容は次の通り。メディアリテラシーの基本概念とメディア分析、メディアの中の市民、ジャーナリズムの役割と人権、メディアの歴史と未来、メディアとしてのインターネット、電子掲示板と氾濫する情報、メディアリテラシーとしての電子メール、メディアにおけるチャットの役割、ディジタルメディアと表現活動、社会の中の自分たちの役割。  

評価方法: 授業態度、小レポート、期末試験により総合的に評価する。

テキスト名: 水越伸『デジタル・メディア社会新版』岩波書店、2002年

参考文献: 中山幹夫『IT時代の歩き方』アルファポリス、2002年
菅谷明子『メディア・リテラシー』岩波書店、2000年
津田正夫『パブリックアクセス』リベルタ出版、1998年
カナダ・オンタリオ州教省『メディア・リテラシー』リベルタ出版、1992年

注意事項: 受講希望者多数の場合は人数制限あり(初回授業にて抽選)。
ホームページhttp://www.kuis.ac.jp/~nakayama/で授業情報の提供あり。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ディジタル時代のメディアリテラシー
2.メディアリテラシーの基本概念とメディア分析
3.メディアを知ってメディアを見抜く
4.メディアの中の市民
5.ジャーナリズムの役割と人権
6.メディアの歴史と未来
7.メディアとしてのインターネット
8.電子掲示板と氾濫する情報
9.メディアリテラシーとしての電子メール
10.メディアにおけるチャットの役割
11.ディジタルメディアと表現活動
12.身に付けたメディアリテラシー
13.社会の中の自分たちの役割