レトリカル・コミュニケーション論 
AONUMA SATORU
青沼 智 
2単位 
1〜4年 
後期 
The medium is the message

この科目は「レトリック」というキーワードを通して、私たちの日常的なコミュニケーションについて分析し、論じ、理解を深めることを目標とする。ここでいうレトリックとは、単なることばの「あや」や「形式」ではなく、「説得」「討議」「権力」「暴力」「思想」「テツガク」といったさまざまな「もの・こと」を指す。本科目は基本的には「講義科目」ではあるが、授業内レポート、グループ発表などといった形で学生諸君にも出来る限り発言の機会を与えていきたい。授業に出席・参加せず、期末テストを受けたのみの学生諸君の評価は「不可能」であり、単位を与えることはできないことを覚えておいて欲しい。  

評価方法: 授業内レポート(5×4回=20%)、グループ・プレゼンテーション(30%)、期末テスト(50%)の合計(100%満点)

テキスト名: オリヴィエ・ルブール『レトリック』白水社、2000年
受講者は上記のテキストに加えてプリント教材を各自ユニポストで購入すること。詳細は第一回の講議の際に指示する。

注意事項: 上記の講議計画はあくまでも「予定」である。詳細・変更等は第一回の講議の際に説明するので注意すること。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション
2.レトリックの過去・現在・未来(1):レトリックの源泉
3.レトリックの過去・現在・未来(2):「雄弁」な「スピーチ」という概念の変遷
4.文才・文彩とコミュニケーションシンボルとしての言葉の意味
5.レトリックと議論・討論
6.現代社会のレトリック(1)広告のイメージ戦略
7.現代社会のレトリック(2)「ことばで統治する」政治権力
8.現代社会のレトリック(3)プロパガンダと報道メディアの倫理
9.現代社会のレトリック(4)インターネット上の「私」は誰か?
10.現代社会のレトリック(5)「にせ薬」というレトリック
11.グループ発表
12.   〃
13.グループ発表・まとめ
14.(期末テスト)