近代日本文学論 
MATSUI KEIKO
松井 佳子 
2単位 
1〜4年 
前期 

日本における「近代」論議はまだ決着がついてはいない。モダニズム/ポストモダニズムの対立図式にも疑義が提出されている。この授業では日本近代文学のいくつかを取りあげ、「近代」がどのような形で表現されているのかを検証することにする。その際「近代」対「前/反近代」を「西洋」対「日本」というナイーブな二元論に回収させることは避け、「近代」の内部に存在する「近代にとっての他者」にも目を向けて考えたい。  

評価方法: プレゼンテーション、レポート、定期試験の総合評価とする。

テキスト名: 田山花袋『蒲団』
夏目漱石『こころ』
有島武郎『或る女』
初回の授業でリーディング・リストを配布する予定である。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.授業の内容と進め方の説明
2.社会思想としての「近代」とは何か
3.モダニズム/ポストモダニズム
4.田山花袋『蒲団』
5.『蒲団』
6.与謝野晶子文学における女性にとっての「近代」
7.夏目漱石『こころ』:内面世界へのこだわり
8.『こころ』
9.有島武郎『或る女』
10.『或る女』
11.  〃
12.まとめ
13.定期試験