国際開発論 
KOYASU AKIKO
子安 昭子 
2単位 
1〜4年 
前期 
複雑化する開発の問題への取組み

「発展途上国の貧困はどうすれば解決できるのか」―多くの開発経済学者が発展途上国の開発問題に取り組んできたが、そうした問題は昨今ますます複雑かつ多様化する様相をみせている。今日、世界規模でグローバリゼーション、市場経済化、IT化などが強く求められる中で、発展途上国はどういう経済発展の道を取るべきか。また我々先進諸国は発展途上国とどう向き合うべきか。本講義では地域研究と開発経済学の視点から、開発途上国を取り巻く問題について、おもにラテンアメリカをケーススタディに考えていきたい。  

評価方法: 出席と学期末試験による総合的評価。

参考文献: 大野健一・桜井宏二郎『東アジアの開発経済学』有斐閣アルマ、1997年
渡辺利夫『開発経済学入門』東洋経済新報社、2001年

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.4/14 授業の進め方、イントロダクション:途上国の多様性
2.4/21 貿易自由化・地域統合と途上国
3.4/28 貿易自由化・地域統合と途上国
4.5/12  WTOと途上国―南北対立
5.5/19  WTOと途上国―南北対立
6.5/26 資本の自由化と途上国―90年代後半以降の通貨危機
7.6/2 資本の自由化と途上国―90年代後半以降の通貨危機
8.6/9 グローバリゼーションと途上国―貧困の拡大?
9.6/16 開発援助のあり方―いかに貧困をなくすか(貧困削減)
10.6/23 開発における途上国政府の役割―ガバナンス
11.6/30「社会開発」「人間の安全保障」とは何か
12.7/7 予備日
13.7/14 期末テスト