国際関係史I 
ITO SHINYA
伊藤 信哉 
2単位 
1〜4年 
前期 

冷戦終結から10年を経たものの、「新しい国際秩序」はいまだその姿を明らかにしない。しかしそもそも、21世紀の世界を、単純に「冷戦後」ととらえることは、はたして妥当であろうか。われわれは、より長期的な視座から、現代の世界をとらえなおすべきではないだろうか。講義では、このような視点から「国際関係の歴史」を分析することにする。
国際関係史Iでは、第2次世界大戦以前、具体的には17世紀半ばのウェストファリア体制の成立から、20世紀前半の二度にわたる世界大戦までの時期をとりあげる。  

評価方法: 筆記試験に基づき評価する。出欠等は加点要素としてのみ考慮する。

テキスト名: テキストは特に指定しない。参考文献については、授業の際に紹介する。

注意事項: この講義で求められるのは、高校の世界史で必要とされた「厖大な年号や人名を暗記するための記憶力」ではなく、自分の頭で物事を論理的に考える思考力、そして授業に主体的に参加しようという積極性である。
なお、授業に関する連絡などは、専用のウェブ・ページ(http://sito.jp)を通じて行うので、定期的にチェックしておくこと(チェックしていることを前提に講義を進める)。
※本講義の内容は、昨年の「国際関係論IA」の内容と大きく重なるので、昨年の受講者は注意すること。