日本外交史II 
TSURUTA KAMEYOSHI
鶴田 亀良 
2単位 
1〜4年 
後期 
戦後50余年の日本外交

第二次世界大戦後、サンフランシスコ講和条約調印、国連加盟を経て展開されてきている日本外交の50余年のプロセスをたどる。その間、アジア周辺国との「戦後処理」、ソ連(ロシア)、韓国、中国等との関係正常化をめぐる課題と対応、一方、日本の戦後の経済発展に伴うグローバルな課題への日本の対応、さらに、主要先進国首脳会議(サミット)、APECなどを通じての日本の協力などを中心に取り上げる。
「アジア太平洋地域の安定と繁栄の確保」「平和と繁栄の21世紀の構築」をめぐる課題とそれらへの日本の寄与、あり方など日本外交の全般的な対応につき学生と共に考えることに努める。  

評価方法: 定期試験および途中一回の短いレポート提出、出席状況で評価。

テキスト名: 五百旗頭眞『戦後日本外交史』有斐閣、1999年

参考文献: 細谷千博『日本外交の軌跡』NHKブックス、日本放送協会、1998年

注意事項: 日本外交史から始め、その後、を履修するのが望ましい。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.I 戦後50年の日本外交の概況
2. 戦後50余年の日本外交の軌跡
  1.米国の対日占領政策と再検討 *極東軍事裁判
3.2.サンフランシスコ対日講和条約(1951.9)と日米関係
4.3.日本の国連加盟問題
5.4.日ソ、日露関係:日ソ国交回復(1956.10)とその後
6.5.日韓国交正常化とその後
7.6.日米関係(1)1960年日米新安保条約調印をめぐる問題
8.(2)沖縄返還交渉と日米繊維交渉(3)その後状況
9.7.戦後の日中関係:日中国交回復、平和条約調印とその後
10.8.アジア周辺国、開発途上国と日本:賠償問題
11. 日本の経済発展と”積極”、グローバル外交
 1.背景 2.ASEAN外交
12.3.サミット外交
13. ポスト冷戦下の外交と特徴点 1.アジア太平洋における地域協力
14.2.世界経済の繁栄ならびに平和と安定の確保:グローバル社会への貢献
15.V  21世紀の日本の外交課題
 1.当面の日本外交 2.21世紀の外交課題