日本外交史I 
TSURUTA KAMEYOSHI
鶴田 亀良 
2単位 
1〜4年 
前期 
明治開国から第二次世界大戦に至る間の日本外交

日本の対外関係につき、まず明治維新までの大きな流れを概観した後、明治以降の日本の外交、とくに昭和期における第二次世界大戦に至る間の日本の外交を中心に取り上げる。各時代における各課題に対する日本の首脳、外交当局者の考え方・対応、その間における軍部の動向、国内世論の動き、一方、欧米諸国のアジアへの進出に伴うアジアをめぐる大国関係、日本の対応など複雑な要因を総合的に分析・考察する。
現在の日本外交にもかかわりのある外交史における具体的な例を取り上げて、討議等も盛込みながら「考える力」、「ものを見る目」を養うことにより国際社会で活躍を希望する学生に役立つよう活気あるものにしたい。  

評価方法: 定期試験および途中一回の短いレポート提出、出席状況で評価。

テキスト名: 細谷千博『日本外交の軌跡』NHKブックス、日本放送協会、1998年

参考文献: 池井優 三訂『日本外交史概説』慶応通信、1999年

注意事項: 日本外交史から始め、その後を履修するのが望ましい。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1. 当面の国際情勢と日本の外交課題
2. 日本の対外関係史概況(明治以前を中心に)
3. 1.明治開国への背景とプロセス
4.2.幕末・明治維新期における欧米大国(列強)の対日関係
5.3.明治政府の主要外交課題(1)条約改正問題
6.(2)領土画定問題
7.4.明治新政府と朝鮮半島、大陸問題(1)朝鮮半島をめぐる紛争
8.(2)日清戦争と三国干渉
9.5.日露戦争とポーツマス講和条約
10.6.日露戦争後の国際関係と日本、日韓併合問題
11.7.第1次世界大戦とパリ和平会議、日本の協調外交
12.8.ワシントン体制と日本外交:幣原外交
13.9.満州事変から日中戦争(「日華事変」)
14.10.欧州での第二次世界大戦勃発と日本
15.11.日米太平洋戦争へのプロセスと開戦