日本政治論II 
IKEYA TOMOAKI
池谷 知明 
2単位 
1〜4年 
後期 
日本の政策決定過程

この講義では、日本の政策決定過程を検討する。国民の支持、要求は、政党、利益団体を媒介として、議会や政府に伝えられ、最終的に政策という形で提出される。政策決定の過程で実際に力を発揮しているのは、政治家なのか、あるいは官僚なのか。その過程には利益団体が関係しているのか、いないのか。「政・財・官」の特別なネットワークは存在するのだろうか。政策決定過程に焦点をあてながら、日本政治の特質を一緒に考えてみたい。そのような特質がどのように形成されてきたのか、またその特質が諸外国のそれと比べて特殊なのか、否か、といったことについて、日本の政治文化なども視野に入れながら考察を行いたい。  

評価方法: 学期末に行う試験の成績に基づく。

テキスト名: 村松岐夫・伊藤光利・辻中豊『日本の政治〔第2版〕』有斐閣、2001年
参考文献については授業中に適宜指示する。

注意事項: 講義が中心となるが、テーマによっては学生諸君に意見を求めることがあるので、積極的に参加してほしい。
新聞報道やTVニュースで日本政治の動きをフォローすることを習慣としてほしい。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.はじめに
2.日本政治のモデル
3.官僚制
4.利益集団と市民運動
5.政策と政策決定過程
6.日本の政治文化
7.まとめ