中南米政治経済論I 
KOYASU AKIKO
子安 昭子 
2単位 
1〜4年 
前期 
ラテンアメリカ政治経済の歴史と構造を理解する

ラテンアメリカでは今日、経済の自由化、地域統合の推進など積極的かつはなやかな「外への国際化」が進んでいる。しかしながらその一方で、国内的には社会格差や貧困、失業といった諸問題を抱えている。こうした現代ラテンアメリカの「非対称性」をどう考えるべきか。本授業ではラテンアメリカが現在直面する諸問題を理解するために、まずはラテンアメリカの歴史と構造を理解することから始めたいと思う。とくに1930年代から80年代が中心となる。講義の主な内容はポピュリズム、輸入代替工業化、軍事政権、債務危機、民主化、貧困と所得格差などである。  

評価方法: 出席(リアクションペーパー)と学期末試験による総合的評価。

参考文献: 加茂雄三他『国際情勢ベーシックシリーズ ラテンアメリカ』自由国民社、1999年
国本伊代『概説ラテンアメリカ史(改訂新版)』新評論、2001年
国本伊代・中川文雄編『ラテンアメリカ研究への招待』新評論、1997年
テキストは特に指定しないが、参考文献や授業内で配布する資料を事前に読んで授業に臨むことが望ましい。

注意事項: 後期の「中南米政治経済論」の受講希望者はこの「中南米政治経済論」を履修しておくこと。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.4/15 授業紹介および現代ラテンアメリカの諸問題についてのプレビュー
2.4/22 ラテンアメリカの国々、人種・民族
3.5/6  ポピュリズム
4.5/13 輸入代替工業化
5.5/20 キューバ革命
6.5/27 権威主義体制
7.6/3  ニカラグア革命と中米紛争
8.6/10 累積債務問題
9.6/17 民主化
10.6/24 民主化後のラテンアメリカ―失われた10年
11.7/1  1990年代以降―ネオリベラリズム
12.7/8  1990年代以降―ネオリベラリズム
13.7/15 期末試験