東南アジア社会論II 
IWAI MISAKI
岩井 美佐紀 
2単位 
1〜4年 
後期 
東南アジア社会研究入門(農村編)

一般的に、東南アジア農村社会は疎人口世界であり、looseな社会構造をもつといわれる。一方、インドネシアのジャワ中東部やベトナムの紅河デルタは、人口稠密でtightな社会といえる。このような社会形成プロセスは、開拓の歴史および外部世界との関わり方によって大きく異なる。本講義では、主にベトナムのメコンデルタと紅河デルタを取り上げ、その社会関係や社会構造の違いを見ていく。  

評価方法: 毎回のリアクションペーパーおよび期末試験の結果を総合して評価する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イントロダクション:「ルース」な社会と「タイト」な社会の基本概念
2.ベトナム南北農村社会比較:紅河デルタとメコンデルタ
3.ルースな社会1:メコンデルタの生態・地理、開拓の歴史
4.ルースな社会2:メコンデルタ農村カインハウの事例:農業形態、その他の生業
5.ルースな社会3:メコンデルタ農村カインハウの事例:社会構造、宗教・文化
6.ルースな社会4:ビデオ鑑賞
7.タイトな社会1:紅河デルタの生態・地理、開拓の歴史
8.タイトな社会2:紅河デルタ農村チャンリエットの事例:農業形態、その他の生業
9.タイトな社会3:紅河デルタ農村チャンリエットの事例:社会構造、宗教・文化
10.タイトな社会4:ビデオ鑑賞
11.東南アジア農村社会論争1:モラルエコノミー論争
12.東南アジア社会論争2:「貧困の共有」
13.期末試験