東南アジア社会論I 
IWAI MISAKI
岩井 美佐紀 
2単位 
1〜4年 
前期 
東南アジア社会研究入門(都市編)

東南アジアでは、近年急速な近代化が進む一方で、様々な社会問題が生じている。本講義では、目覚しい経済発展を遂げながらも深刻な貧困問題に直面するタイやフィリピンなどを取り上げる。具体的には、都市化に伴って拡大する貧困問題(スラムやHIVなど)の社会問題とそれに対する現地の人々の社会開発の取り組みについて学ぶ。  

評価方法: 出席状況および毎回のリアクションペーパー、期末試験の結果を総合的に評価する。

参考文献: 北原 淳『東南アジアの社会学』世界思想社、2000年
田坂敏雄『アジアの大都市(1)バンコク』日本評論社、1998年
中西徹 他『アジアの大都市(4)マニラ』日本評論社、2001年

注意事項: 発展途上国が抱える問題とそれに対する現地の人々の取り組みについて強い関心を持っている学生が受講することを希望する。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イントロダクション
2.東南アジアの都市の特徴1:総論
3.東南アジアの都市の特徴2:バンコク(タイ)
4.東南アジアの都市の特徴3:マニラ(フィリピン)
5.東南アジアの都市と農村、都市化1:総論
6.東南アジアの都市と農村、都市化2:地域間格差−出稼ぎ・移住
7.東南アジアの都市と農村、都市化3:階層間格差−中間層と貧困層
8.現地の人々の挑戦−ひとつの社会開発のあり方1:総論
9.現地の人々の挑戦−ひとつの社会開発のあり方2:スラム問題
10.現地の人々の挑戦−ひとつの社会開発のあり方3:HIV/AIDS問題
11.現地の人々の挑戦−ひとつの社会開発のあり方4:『神の子たち』鑑賞
12.まとめ
13.期末試験