国際経済論IA 
TOKADO KAZUEI
戸門 一衛 
2単位 
1〜4年 
前期 
グローバル化が進展する世界経済

グローバル化が進む世界経済の現実を直視し、そこで起きている変化の大きなうねりを理解する。そのために、国際経済の主要問題をついて実証分析を行う。経済理論の基本的な考え方は必要不可欠であるが、具体的な問題を解明する際に有効あるいは有益と思われる場合にのみ、基礎理論体系を紹介する(数式はできるだけ使わない)。まずは、世界経済が直面する問題群を理解して、その解決の糸口を探ってほしい。  

評価方法: 出席点 約25点、自由課題レポート 約15点、論述試験 約60点の計100点で評価する。

参考文献: スティグリッツ・ジョセフ・E『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』徳間書店、2002年
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書、2002年
ギルピン・ロバート『グローバル資本主義 危機か繁栄か』東洋経済新報社、2001年
教科書は指定しない。毎回、ハンドアウト・レジュメを配布する。有益な参考文献の一部をコピー・編集して作成するオリジナル読本を配布する予定である(有料)。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.国際経済学とは何か? どのようなテーマを扱うのか?
2.グローバリゼーションとは何か? その光と影は何か?
3.グローバリゼーションの展開と功罪―いくつかのケーススタディー
4.貿易とWTO(1)貿易の自由化とGATT/WTO
5.貿易とWTO(2)貿易摩擦 セーフガード アンティダンピング 紛争処理
6.貿易とWTO(3)WTO次期ラウンド立ち上げの展望と課題
7.国際投資(1)外国直接投資と多国籍企業
8.国際投資(2)外国直接投資と産業発展
9.国際投資(3)日本をめぐる外国直接投資(対外・対内)
10.地域統合(1)地域統合とは何か?
11.地域統合(2)EU、NAFTA、MERCOSUR,ASEAN、APECなどのケーススタディー
12.地域統合(3)日本とFTA(自由貿易協定)多国間主義?地域主義?二国間主義?
13.総括 世界経済の動向とゆくえ