西洋古典語概論II 
WADA YOSHIHIRO
和田 義浩 
2単位 
1〜4年 
後期 
古典期ラテン語入門

古典ギリシア語と同様に印欧語族に属し、他の同族語(とりわけロマンス語諸語)の形成の基礎をなしたラテン語は、特に西洋中世における公用語の位置を占め、キリスト教世界は勿論、その後近代にいたるまで、様々な学問分野における学術用語として使用され続けた。本講義ではそのラテン語の初歩を学習する。講義の性格上古典期のラテン語の学習に限定されるが、その知識によって、中世以降に書かれたラテン語文献についても、大方の読解は可能である。西洋古典語概論Iの場合と同様に、本講義から、近代印欧語に関する研究にとっても有益な知識を得てもらえれば、と考える。  

評価方法: 基本的に出席数を重視するが、最終試験の受験も必要とする。

テキスト名: 有田 潤『初級ラテン語入門』白水社

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.授業全般のオリエンテーション
2.ラテン語をめぐる歴史的概観
3.ラテン語のアルファベット
4.音韻論、アクセント等をめぐる一般的説明
5.名詞について(その1)ラテン語の名詞の体系と第1変化名詞
6.名詞について(その2)第2変化名詞
7.形容詞について(その1)ラテン語の形容詞の体系と第1類形容詞の実際
8.ラテン語の動詞に関する一般的説明と主要動詞変化の実際
9.動詞の時制について 一般的説明と変化の実際
10.名詞について(その3)第3、4、5変化名詞
11.形容詞について(その2)第2類形容詞
12.さまざまな指示詞と代名詞について
13.動詞の態と法について
14.補足的説明
15.総論