西洋古典語概論I 
WADA YOSHIHIRO
和田 義浩 
2単位 
1〜4年 
前期 
古典期ギリシア語入門

古典期ギリシア語入門古典期ギリシア語入門古典期ギリシア語入門本講義においては、印欧語の一つであり、かつ他の同族語の単語や統辞の形成に大きな影響を与えた古典ギリシア語の初歩を学習する。時間的な制約により十全的な解説・研究は難しいが、本講義では基礎的な活用を順次習得して単語レベルでの形態論に親しんでもらうとともに、統語法の一端に触れてもらうことになる。この機会を通じて、西洋の古代言語に対する理解の礎を築くと同時に、近代言語に関する研究に役立てることができれば、と考える。  

評価方法: 基本的に出席数を重視するが、最終試験の受験も必要とする。

テキスト名: 池田 黎太郎『古典ギリシア語入門』白水社、1998年
テキスト以外の参考文献については講義中に指示する。受講にあたりテキストは不可欠なので各自必ず用意すること。

注意事項: 古典期の語学の学習という性質上、日頃からの自主的な努力が要求されることを、是非とも念頭に置いておくようにしていただきたい。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.授業全般のオリエンテーション
2.古典ギリシア語をめぐる歴史的概観
3.ギリシア語のアルファベット
4.音韻論、アクセント等をめぐる一般的説明
5.ギリシア語の動詞に関する一般的説明
6.主要動詞変化の実際
7.名詞について(その1)ギリシア語の名詞の体系と第1変化名詞
8.名詞について(その2)第2変化名詞
9.形容詞について(その1)ギリシア語の形容詞の体系と第1類形容詞の実際
10.動詞の時制について(その1)一般的説明と、未来形、2つの過去形
11.動詞の時制について(その2)完了システムの実際
12.名詞について(その3)第3変化名詞
13.形容詞について(その2)第2類形容詞
14.動詞の態と法について
15.補足的説明と総論