ラテンアメリカ研究入門II |
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日本とラテンアメリカの関係 |
日本とラテンアメリカ諸国の関係は、第二次世界大戦をはさんで戦前と戦後に二分されるが、戦前期においてはメキシコ、ペルー、アルゼンチン、ブラジルへの「中南米移住」の歴史であった。戦後期においては、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルとの「移住協定」による日本人移住によって関係が再開されたが、60年代の経済高度成長にともない、工業技術移住者および日本企業の中南米進出に取って替わり、経済・技術協力による技術の送出というように移住形態が多様化した。後期は、以下の内容にそって、ビデオを観ながら、日本とラテンアメリカ諸国の総合的な関係について学ぶ。 1)16/17世紀の日本・メキシコ・スペインの関係(日西交渉史の研究) (1)大航海時代と日本(南蛮時代) (2)日本とスペイン、ヌエバ・エスパーニャ、ポルトガルとの関係(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とスペイン・ポルトガルの関係) (3)支倉常長慶長遣欧使節 2)近代日本とラテンアメリカ (1)メキシコ金星観測隊 (2)「日墨修好通商航海条約」の史的意義と条約改正 (3)榎本武揚メキシコ殖民団 (4)中南米移民(メキシコ殖民、ペルー集団移住、ブラジル日本移民) 1)日本政府のいかなる海外移民政策のもとに、ラテンアメリカ諸国のいかなる経済産業開発振興政策のもとに「中南米移住」が実施されたのか。 2)中南米諸国の社会経済発展に日本人移住者がどのように関わり、どのようにして日系社会が形成されたのかについて、日系人社会の形成過程を考える。 3)戦後期における日本とラテンアメリカ (1)中南米移住の再開〜日本政府の海外移住振興政策と中南米移住 (2)「移住協定」の締結と社会経済的背景〜「日本ボリビア移住協定」(1956年)、「日本パラグアイ移住協定(1959)、「日本ブラジル移植民協定」(1960)、「日本アルゼンチン移住協定」(1961) 4)日本とラテンアメリカの政治経済関係〜グローバル化と日系企業の中南米進出、経済技術協力(ODA)、文化交流 |
評価方法: | 以下のようなテーマについてレポートにまとめ提出する(60%)、ビデオに関してのミニレポート(30%)、出席点などの平常点(10%)を加味して総合的に評価する。 |
テキスト名: |
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