海外華人論II |
|
|||||
本講義は、華人ネットワーク都市・香港および中国と特殊な関係を有する台湾の歩みを通して、中国と華人世界との関わりを理解することを目指します。 香港は97年に中国に返還され、社会主義中国に資本主義香港を内包するシステム「一国二制度」の実験が行われています。返還前後は、日本でも盛んに香港の話題が取り上げられ、皆さんも新聞やテレビで多くの報道を目にしたことと思われますが、香港を真に理解するためには、中国との深い関係を把握することが重要なポイントとなります。 また、台湾やマカオなど中国とは異なる歴史を経験した華人地域をも視野に入れ、南中国と海外ネットワークの関係から中国をみることも不可欠です。こうした視野は、中国を中心とする中華世界を複合的に把握する上で欠かせないものです。 香港と台湾、そして両者の中国との関係を理解することで、グローバルとローカル、社会主義と資本主義など一般的なテーマを具体的に捉え、中国、アジア、世界への認識を深めることを最終目標とします。 |
評価方法: | 授業参加(討論と発表)、書評、レポートを総合的に評価。 |
テキスト名: |
|
注意事項: | 前期と構成は同じ。ただし、テキスト使用部分は同じですが、最新情勢についての履修者による発表テーマの内容は異なります。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
|