米国外交論 
TAKASUGI TADAAKI
高杉 忠明 
4単位 
1〜4年 
後期 
アメリカの世紀を外交から考える

20世紀はしばしば「アメリカ時代」であるといわれる。軍事、政治・経済、文化面におけるアメリカの影響力は世界中に及んでいる。なぜアメリカはこのような超大国になったのか?今後のアメリカはどのようになってゆくのか?この授業では、このような疑問を外交政策という観点にたって考察する。
講義では、最初に建国期から現在に至るまでに看取されるアメリカ外交の特徴を説明し、第二に、第二次大戦集結前後の米ソ冷戦の始まりと、その後の展開・終結のプロセスをフランクリン・デラノ・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt)からG・W・ブッシュ(George W.Bush)までの各政権の外交政策を、大統領の生い立ち、パーソナリティー、政策決定スタイル、政権を取り巻く国際環境などを中心に検討する。そして第三に、冷戦終結後「残された唯一の超大国」としてアメリカは、安全保障や経済問題など分野でどのような外交政策を行おうとしているのかを解明してゆきたい。  

テキスト名: W・ラフィーバー『アメリカの時代』芦書房、1992年

参考文献: 小此木政夫、赤木完爾『冷戦期の国際政治』慶應義塾大学出版会、1987年

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション 授業の進め方ならびに成績評価の基準について説明する。
2.アメリカ外交の伝統 孤立主義と国際主義、モンロー・ドクトリンとウィルソン主義