米国政治論 
WADA SHUICHI
和田 修一 
4単位 
1〜4年 
前期 
アメリカ政治過程の分析

アメリカの政治システムの最も重要な特徴は、大統領制に基づく「三権分立」と、連邦政府と地方政府の二重構造からなる「連邦制」である。この2つが相まって、アメリカ政治をひじょうにユニークなものにしている。
そのアメリカ政治の実際のプロセスや政策の決定過程について、さまざまな具体的事例(選挙、予算作成、安全保障政策、通商政策など)を検討しながら考察しようとするのが、本講座のねらいである。その中で特に強調したい点は、「抑制と均衡(checks and balances)」といわれる大統領と連邦議会の競合関係である。
また、議院内閣制との違いや日本の政治過程との比較も、折にふれて説明していきたい。  

評価方法: 筆記試験にレポートも加味する。

テキスト名: 特になし。参考書を随時紹介する。

注意事項: 今年度は通年から前期のみに変わったので注意すること。最新の時事問題を随時取り上げていくので、授業計画は変わることがある。やる気のある学生の受講を希望する。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イントロダクション:視点、アプローチの説明
2.米国政治の現在と鳥瞰図:勢力図と2003年の位置づけ
3.合衆国の政治制度と憲法
4.大統領の権限と機能:歴史・総論
5.議会の構造と特徴
6.議会の権限と機能
7.予算をめぐる議会と大統領
8.立法をめぐる議会と大統領
9.外交・通商政策をめぐる大統領と議会
10.軍事・安全保障をめぐる大統領と議会1:ヴェトナム戦争
11.軍事・安全保障をめぐる大統領と議会2:湾岸戦争、テロとの戦い
12.選挙と政党
13.まとめ