日英比較文化論 |
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シェイクスピアと歌舞伎 |
歌舞伎とシェイクスピアという日英伝統文化に対する理解を深めることを目的とする。 現在「古典」と見なされるシェイクスピアと歌舞伎は大衆娯楽だった。最初に、シェイクスピアの劇場および歌舞伎がそれぞれの文化の中でどのような位置を占めていたかを、当時の時代背景、劇場の社会的受容、権力や観客との関係などの点から考える。その後、シェイクスピアと歌舞伎におけるジェンダーの問題に焦点を絞って講義する。 歌舞伎の女形のようにイギリス・ルネサンスの舞台では少年が女役を務めた。なぜ互いに異なる東西文化において男が「女」を演じることが可能なのか、ジェンダーとは何かを考える。異性装をテーマにしたシェイクスピアの翻訳や歌舞伎を読んで、変身の重層構造や、少年俳優と女形が演じる女性像の表象を比較分析する。 また、歌舞伎を全く見たことのない学生も多いので、ヴィデオ教材も使用して、少しでも歌舞伎に慣れ親しむ機会を設ける。 |
評価方法: | 期末試験により評価する |
テキスト名: |
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授業計画―――――――――――――――――――――――――――――― |
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