英語構文研究 
KUWABARA KAZUKI
桑原 和生 
4単位 
2〜4年 
後期 
述語の意味特徴と統語構造

主に動詞の補部として生じる従属節の統語的、意味的特徴について考察する。例えば、(1a)、(1b)の動詞の直後に現れる名詞句(John)は、学校文法ではいずれも動詞の目的語ということになっているが、存在のthereの生起可能性に関して(2a)、(2b)のように異なる特徴を示す。なぜ、このような違いがあるのか、などの問題を考える。
(1)a. I believed John to be agressive.
   b. I persuaded John to be agressive.
(2)a. I believed there to be no alternative to that analysis.
   b. I persuaded there to be a strike at that company.  

評価方法: 中間試験と期末試験によって判定する。

テキスト名: 桑原和生・松山哲也『補文構造』研究社出版、2001年

注意事項: 「英語統語論」の単位を取得済みの学生を対象とする。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.文の基本構造
2.定形の平叙節、疑問節
3.発話様態動詞のとるthat節
4.補文標識の省略
5.間接疑問文、潜伏疑問文
6.間接感嘆文、潜伏感嘆文
7.不定詞補文の種類
8.主語繰上げ動詞とコントロール動詞
9.Believe類とPersuade類の補文
10.Want類の不定詞補文
11.知覚動詞の補文
12.Make, Have, Letの補文
13.形容詞の不定詞補文(1)
14.形容詞の不定詞補文(2)
15.まとめ