自然科学概論IB 
TOKUMOTO KOTOYO
徳元 琴代 
2単位 
1〜4年 
前期 
人類は自然をどのように理解し、科学を形成してきたか。

人類はおよそ200万年の昔より、宇宙や地球の自然現象と闘いながら、これを理解し、利用するなかで、今日の科学・技術文明を築きあげてきた。
さまざまの発明発見は、人類の生活と自然観を変革した知的遺産である。
科学・技術の本質とは何か。とかく、文科系の学問には遠ざけられがちな科学・技術を人間、社会との相補的発展から、その本質にせまりたい。
自然科学にたいする新しい視点となろう。  

評価方法: レポート提出、筆記試験の総合評価

テキスト名: 渋谷一夫その他『科学史概論』ムイスリ出版

参考文献: 平田寛『図説科学技術の歴史』朝倉書店
大沼正則『科学の歴史』青木書店
随時プリントを配布する。

注意事項: VTR映像の際メモをとること、配布の資料をよく読むこと。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.オリエンテーション―自然科学について何をどう学ぶか
2.<古代>宇宙、地球、生物、人類の誕生と自然界
3.人類と古代技術―サルとヒトとの違い、労働と道具の制作
4.合理的自然観のはじまり―アリストテレスの自然学、4元素説
5.<中世>ローマの技術―道路、水道、軍事
6.アラビア科学誕生と錬金術、医術
7.アグリコラ、金属学
8.コロンブスと三大発明、天文学
9.<近代>高級職人か科学者かーレオナルド・ダ・ヴィンチ
10.天動説から地動説―コペルニクス、ガリレオ
11.科学的方法がいかに形成されたか、ラヴォアジェとフランス革命
12.<日本と西欧の接点>明治以前の日本の技術―鉄砲伝来
13.江戸時代の科学者、科学思想、世界との比較
14.まとめ(1)まとめと議論
15.まとめ(2)まとめと試験