言語学入門IIC 
IZUMI KUNIHISA
泉 邦寿 
2単位 
1〜4年 
後期 

この講義では、前期に引き続き、人間の「ことば」について、その機能と構造はもちろんのこと、人間の認知能力とのかかわりや、社会、文化といった言語外との関係をも視野に入れた広い立場から考察していきたいと思います。ただし、あくまでも身近な具体的事例を分析することを重んじます。前期、後期を通すと、音声から意味・語用論までを一応の対象としますが、すべてをまんべんなく取り上げるのではなく、いくつかのトピックを取り上げる方式で授業を進めます。ことばの研究がふつうに考えられているより広い地平へと通じていることを知ってもらうこともこの授業の目標のひとつです。なお、ここに提示する授業計画は変更の可能性を含みます。  

評価方法: 定期試験、出席状況、課題等を総合して決めます。

参考文献: 鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書、1973年
鈴木孝夫『日本語と外国語』岩波新書、1990年

注意事項: 自ら問題を発見し、自分で考えて解決しようという意欲を期待します。前期開講の言語学入門のを履修していることを条件とします。なお、人数が多い場合には抽選をします。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.1 音と意味(清濁音の対立、擬声語擬態語)を考える
2.2             〃
3.3             〃
4.4 文の構造を考える ことばの類型
5.5         〃
6.6         〃
7.7 意味の構造とその分析
8.8      〃
9.9      〃
10.10 意味論から語用論へ(ことばと認知、文化)
11.11           〃
12.12           〃
13.13           〃
14.14 補足
15.15  〃