倫理学IA 
MIYAKE MASAZUMI
三宅 正純 
2単位 
1〜4年 
前期 
近代の「方向づけ」

われわれは日々、意識するしないにかかわりなく、さまざまな「方向づけ」を受けつつ人間関係を営み、振る舞いを行なっている。本講義では、近代(現代)社会において機能をしている方向づけ、倫理について論じることにしたい。取上げるテーマは、「自由主義的個人主義」「近代家族」「競争社会」「遊び」「商品経済的関係」「消費」などである。  

評価方法: レポートと筆記試験の結果、および聴講態度を合わせて考慮する。私語などの講義妨害をするものが毎年絶えないが、もれなく「不可」となるので注意すること。

テキスト名: プリントを配布する。

注意事項: 倫理学を履修した者にのみ、倫理学Aの受講を許可する。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.「倫理」とはなにか―ガイダンス
2.「近代」という時代について―市民革命と産業革命。自由、個人、平等について。
3.近代家族と近代的恋愛―「所有」の倫理。
4.競争社会と「平等」
5.「遊び」の種類と近代化
6.労働の商品化について
7.商品経済的人間関係
8.「消費」の意味
9.欲望について
10.技術について
11.映像とセクシュアリティ
12.「匿名と権威」と「間接コミュニケーション」
13.近代が失なったもの―表情とあいさつ
14.近代が失なったもの―共演
15.全体のまとめ