哲学IIA 
HIKASA KATSUSHI
樋笠 勝士 
2単位 
1〜4年 
後期 
現代の問題

前期で扱った「現代哲学」は、「現代」において成立した問題であるが、かかる「現代哲学」でも未だ扱えない多様な問題が我々の周辺に起こってきている。大きな問題では、ターミナルケア等の医療問題があるし、学生にとって身近な問題では「携帯電話の倫理学」というものもある。「問題」というものは、我々が生活しているその場から直ちに生じてくるものである。それらを可能な限り取り上げて、どの程度共有すべき「問題」であるか、などの議論を通じて、「問題の質の把握」と「問題の扱い方」とを少しでも学んでいくのが本講座の目的である。  

評価方法: 試験で判断する。

テキスト名: 適当なテキストを教室にて指定する。また参考書は適宜紹介する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.序論
2.「現代」の切実な問題とは何か
3.リサーチ及びその評価
4.ジャーナリズムの扱う問題と我々の扱う問題
5.哲学書が扱う問題と我々の扱う問題
6.問題の共有の可能性・・・異文化(わたしとあなた)
7.問題の共有の可能性・・・個と社会(わたしとみんな)
8.具体的な現代の問題をとりあげ、討論する。その1
9.具体的な現代の問題をとりあげ、討論する。その2
10.具体的な現代の問題をとりあげ、討論する。その3
11.その他の諸問題―学生による問題提起1
12.その他の諸問題―学生による問題提起2
13.「問題の扱い方」とその対処