歴史学IID 
ENDO MIYUKI
遠藤 美幸 
2単位 
1〜4年 
後期 
近代世界とヨーロッパ

「近代世界システム」論でヨーロッパ近代史を概観する。この講義は、従来の「ヨーロッパ中心の歴史観」に検討を加え、「非ヨーロッパ的」な視点で歴史を再考するとともに、現代社会が抱える諸問題の内実を明らかにすることを最終目的とする。後期の対象時期は18世紀から現代であるが、19世紀のヘゲモニー国家イギリスが中心となる。
前期の「歴史学D」を履修していることが望ましいが、後期から履修する学生も理解できるように配慮したい。  

評価方法: 試験もしくはレポートにて評価する

テキスト名: 未定 最初の授業時に指示する

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.イギリスの「商業革命」―イギリスが「中核」へ(17世紀〜18世紀)
2.ヨーロッパの「生活革命」とイギリス風ライフスタイルの成立の背景
3.イギリス「産業革命」の進展
4.「産業革命」と「フランス革命」の歴史的な意味
5.移民の問題(アイルランド人、ユダヤ人、黒人、子供、女性、貧民、犯罪者など)
6.ヴィクトリア的価値観とがヴァネス問題
7.イギリスのヘゲモニー(19世紀、パクス・ブリタニカの時代)
8.「近代世界システム」論と帝国主義(19世紀末〜20世紀前半)
9.アメリカのヘゲモニーの衰退(ポスト・アメリカの時代)
10.近代世界システムの今後と日本の選択