歴史学IIC 
SAITO TORU
齋藤 融 
2単位 
1〜4年 
後期 
対外交渉史(世界の中の日本)

古代から中世前期における日本の対外交渉は、中国王朝を頂点とする東アジアの国際秩序を前提に展開していた。しかし、中世後期になると西欧社会が大航海時代に入り、さらに宗教改革による新教と旧教の対立に端を発するイエズス会(旧教)の海外布教の活発化によって、日本は否応なしに西欧を基軸とする国際環境の渦に巻き込まれていく。中世後期から近世にかけて、日本がどのような対外交渉を行っていたのかを通して近代国家成立の過程を概観し、日本史に対する理解を深めることを目標とする。  

評価方法: 論述試験と平常点

テキスト名: 西嶋定生『古代東アジア世界と日本』岩波書店、2000年
必要に応じて参考文献は講義中に紹介する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.ガイダンス
2.日明貿易と倭寇
3.南蛮貿易
4.日本人町
5.禁教令と鎖国
6.長崎貿易
7.朝鮮通信使
8.琉球慶賀使
9.蝦夷地と海防
10.黒船来航と開国
11.安政条約
12.攘夷