スペイン語研究II-1 
HONDA SEIJI
本田 誠二 
2単位 
3〜4年 
前期 

この授業はスペインやラテンアメリカの文学に関する評論やエッセーを、スペイン語で読むことを通して、語学の熟達のみならずスペイン語圏の文学・文化に対する理解を深めることを目的としている。今年は去年と同様、現代スペインの最高の知性といわれるアメリコ・カストロのセルバンテスに関する後期の評論を精読することを通して、世界最高の文学のひとつである『ドン・キホーテ』のもつ意義について考える。  

評価方法: 筆記試験と出席点、および発表点を加味して総合的に評価する。

テキスト名: Americo Castro, Hacia Cervantes, Taurus, 1967.
ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』岩波書店、2001年
テキストはHacia Cervantes(『セルバンテスへ向けて』1967)の中の La estructura del Quijote(「『ドン・キホーテ』の構造」pp.302-358)をコピーして最初の授業時に配布する。また内容をよく理解するために岩波文庫版の『ドン・キホーテ』を用意することが必要である。

注意事項: 予備知識として、少なくとも『ドン・キホーテ』の前篇を読み通しておくことが期待される。 

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1.アメリコ・カストロの作品とその思想について
2.セルバンテスの『ドン・キホーテ』について
3.各自に割り当てた部分の逐語訳(以下同様)