わたしのソウルフード-食べ慣れたものから普段着の文化をさぐる⑦
第7回:アナ・ピニャン・アルバレス先生(スペイン語エリア:スペイン、レオン出身)
子どもの頃のわたしの朝ご飯でした
-チョコラーテ
クッキーやクレープをつけて
わたしのソウルフードと呼べるものは、何と言ってもチョコラーテでしょう。
チョコラーテは、スペイン語でチョコレートのこと。でも、板チョコではなく、どろどろになったチョコレートなのです。詳しく言えば、チョコレートにミルクと砂糖を入れて溶かしたもの。これに、クッキーやクレープをつけて食べます。
子どもの頃、わたしは朝ご飯を食べず、そのかわりにチョコラーテをつけたクッキーなどを毎日食べていました。
スペインの食事の習慣
スペインの食事の習慣は、日本と少し違っています。朝食はごく軽いものをとるか、とらない場合もあります。そして、11時頃にサンドイッチ程度のものをとり、2時か3時に昼ご飯を取ります。
そういうことで、子どもの頃、チョコラーテをつけたクッキーなどを朝食のかわりに食べていたのです。一番好きな食べ物でした。5歳くらいまで、それを習慣にしていました。
いまではカフェでも食べられる
わたしは家で食べていましたが、同じようなものが、いまはカフェにあります。最近は、クッキーだけでなくチューロスも添えるようになりました。チョコだけなら2ユーロくらいですが、5ユーロ出せば、チューロスが付いたセットが食べられます。本当に、食べきれないくらい付いてくるのです。人が集まって、家でチョコレートパーティをすることもあります。
スペインの味の傾向ですが、北部が温かい料理、南部は冷たい料理が特徴と言われています。南の方では、トーストにオリーブオイルをかけて食べたりもするようです。